「耐震補強」 コンクリート中性化
耐震診断を行ったときに質問が出たので、少し書き留めます。
まずコンクリートの中性化についてです。
検査はフェノールフタレイン水溶液を塗布して色変化を測定します。
アルカリ性部分(健全部)は反応(右写真の赤紫色)が生じ、中性化部分は無反応となります。
鉄筋コンクリート造のコンクリートが空気中の二酸化炭素により中和され、
アルカリ性が低下すると内部鉄筋が錆びやすい状態となり、建物強度に影響を与えます。
すなわち、鉄筋コンクリートの強度が大幅に減少し、耐震性の低い建物になります。
次回コンクリートの強度試験について書きます。