第三者監理
第三者監理とは?
建物をつくるときは設計図書が必要になり、それに基づいて施工契約が行なわれることでしょう。
しかし、実際の建築を行なっていくにあたり、設計図書と違った形で施工されることがあります。
このことが「違法住宅」「欠陥住宅」の原因の1つと指摘されています。
そこで、設計図書や標準的な仕様に基づいて、施工が行なわれていることを確認する「監理者」が必要になるのです。
【ポイント】
●「管理者」=施工会社の現場監督を示すことが多い。
設計者の意図を汲み取り、現場が円滑に進行するように職人を手配指導する者。
●「監理者」=設計事務所が行なうことが多い。
施主の代理人として設計図書どおりに施工されているか監査する者。
第三者監理の必要性
本来、建築主は建築士である工事監理者を定めてなくてはならないことになっています。しかし、ハウスメーカーや工務店による設計施工の場合は、自社内で済ませることが多いのです。自社内における監理の場合、予算が不足しているとか、工事期間がないとかだと、どうしても見えない部分の簡略化(いわゆる手抜き)を見過ごしてしまうことがあるのです。
第三者工事監理とは、建築主に代わって契約書や見積書をチェックしたり、工事が設計図書どおりに行なわれているか、仕様書どおりの適切な工法で材料が使用されているかをチェックしたり、追加・変更時の工法や費用の適正化をチェックしたりします。こうすることにより、建築主は安心して「健康で快適な住まい」を手に入れることができます。
弊社は一般住宅、集合住宅、店舗、事務所、公共建築などの設計並びに監理に携わっていますので、充分な工事監理経験を持っています。住宅は一般の商品と比較にならないほど高価であるにもかかわらず、これまでは施工者任せざるを得ず、常に不安が付きまとってきました。そこで、私たちは専門的な立場で工事監理を行なうことで、その不安を解消するお手伝いをしますので、どうぞ気軽にご相談ください。
【ポイント】
工事監理が適切に使われていれば欠陥を防げるケースは多々あります。
検査項目と時期
施工業者との契約時
契約書類確認
事前に契約内容をチェックし、契約時に立ち会います。不明な点はその場でお答えします。
地盤補強工事施工時
地盤補強工事施工検査
工事着工前に地盤の調査が必要です。地盤が悪ければ地盤改良などの補強が必要になります。補強内容が適切に行なわれているか立会って確認します。
基礎鉄筋・型枠施工時
基礎配筋検査
建物の重要な部分である基礎の鉄筋が、図面どおり適切に工事されているか確認します。
コンクリート打設時
基礎コンクリート検査
基礎のコンクリートが図面(計算)どおりの強度、水分、塩分のものが使用され、適切に打設されているか立会って確認します。
木材加工時
木材材料検査
使用される木材の水分量が適切か(含水検査で確認)、割れやひずみはないか、等級や材質は図面どおりか確認します。
上棟時
上棟時構造検査
木材、軸組、筋違、補強金物など木造建物の骨組みともいえる重要な部分の工事が適切に行われているか立会い確認します。
屋根葺き時
屋根葺き検査
雨漏れに関するクレームを聞きます。これば防水シートの重ねや止めが不十分などの原因によります。そこで、施工が適切に行われているか立会って確認します。
外装材施工時
外装材施工検査
外壁の通気層が正しく施工されているか、サッシ廻りの防水テープや、雨水の浸入を防ぐ処置が正しく行なわれているかを立会って確認します。
断熱材施工時
断熱材性能確認・施工検査
断熱材は同じ形状でも性能がまちまちです。断熱材を入れても、施工が悪いと性能を発揮できません。隙間はないか、止め方は適切かを立会って確認します。
内装材(下地含む)施工時
内装材施工検査
内装下地の施工精度によって仕上げが違ってきます。この納まりで大丈夫か、シックハウスにならないように製品が正しく使われているかを検査します。
工事完成時
工事完了検査
引渡し時に、施工業者が行なった検査(電気・給排水設備等)を確認します。もちろん、お客さまと共に仕上げのチェックや、取り扱い事項の説明にも立会います。
料金プラン
- ・どのコースも完了後検査報告書をお渡しします。(検査報告書代含む)
- ・他のお客様からのデジカメ写真(メール対応)について無料相談をお受けします。
- ・当社で行う第3者監理は、希望により上記コースとは別に下記時点での監理立会いを行います。各立会いとも1回3,1500円(税込、交通費別途)となります。
- ・下記は木造住宅の標準的な監理です。鉄骨造・RC造の建物についてはご相談に応じます。