施主の伊藤様からのメッセージ
●今後ご検討される皆様のご参考になれば...
施主は家を持つことにおいて"コンセプト"を最初の段階で明確にすることが重要であると思います。
具体的には
1.家は建てるのか買うのか。
2.入居までの期間に余裕があるのか。
3.性能や外観のどこに重点をおくか。
4.納得感をどの程度得たいか。
5.工事の信頼性を気にするのか。
6.性能保障や維持管理に関してどの程度重さをおくのか。
といったコンセプトがあると思います。
●業者の選定の際に感じたこと
新築の家を持つための方法は大きく分けてハウスメーカー・工務店・設計事務所の3種類あり、いずれかの業者に依頼するこ とが一般的であります。私どもはこの県内で代表的な業者をインターネットや折込チラシ、口コミ情報、書籍、業界紙でリストアップし、順次連絡をとり自ら 訪問し、「Face to Face」で意見交換をはかることによって私どもに合う業者を検討しました。その際、私どもがさまざまな業者と直接打ち合わせ、肌で感じた点を新築の"コ ンセプト"に照らし合わせてみました。
<ハウスメーカー>
ハウスメーカーは概して規格品の商品を販売する傾向が強いと感じます。つまり、新築の住宅を商品として"買うもの"と考えている方、および入居までの期間 に余裕のない方、細かいことはお願いしたい方にはうってつけです。しかし、ほとんどが規格品でありどのような家に何を求めるかのこだわりのある方には物足 りなさを感じると思います。
<工務店>
工務店は概して規格品の商品を販売と、独自の工法で建てる両面を持っていると感じます。つまり選択の幅は広いため、ハウスメーカーでは物足らなさを感じる 方にはうってつけです。しかし、自らの物足りなさを満足させてくれる工務店が近隣にいない可能性があります。そのような場合、他府県の工務店とやりとりを することになりますので物資や人、打ち合わせ関係の時間的空間的制約がかかると感じます。
<設計事務所>
設計事務所は概してオーダーメイドの家を作り上げる傾向が強いと感じます。つまり新築の家を"建てる"ことにおいてはこれ以上の業者はないと思います。 しかしながら、その分、手間がかかり、めんどくさがり屋さんには不向きと感じます。 私どもは"冬暖かく、夏涼しい家"をコンセプトにまとめた質問状を持って各業者と打ち合わせ、回答内容や訪問した会社の雰囲気等より判断した結果、最も私 どものイメージに近かった設計事務所を選択しました。
●設計事務所にお願いする前と実際の感想
設計事務所は技術屋集団のようなので営業トークは不得意と感じます。そのため往々にして設計事務所は"敷居が高い"と感 じられる方が多いのではないでしょ うか。実際、私どもも初回の打ち合わせではそのように感じましたが、打ち合わせを重ね、幾度となく事務所を訪問する中で、まったく気にならなくなりまし た。逆に、私どもでは満足にできない施工業者への適切な指示、交渉、費用面等親身になって対応していただいたり、家に対する知識をお互い深められたなど、 まさに二人三脚の家づくりができ、設計事務所にお願いして本当によかったと感じております。
●手間暇かけた「家づくり」
家づくりはどこか恋愛、結婚に似ていると思います。 自分にあったパートナーに出会うためにはある運命のなかで、自らが動き、学び、互いを尊重し誠意をもって接する努力が必要であると思います。また、人生で これほど高額な出費をすることがない家づくりにもっと手間隙をかけてもよいのではないかとも感じます。なぜなら多くの方は家づくりの1/10にも満たない 額の自家用車を購入する際しかなりの時間と労力をかけているにもかかわらず家づくりにおいては、お任せ感が強いのではないでしょうか。 私どもは家づくりに関して自家用車購入に費やす10倍の時間と努力をもって自分にあったパートナーを探し、新築住宅を設けたほうが最高の納得感、愛着が得 られると思います。